2017 / 04
≪ 2017 / 03 - - - - - - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 - - - - - - 2017 / 05 ≫

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

イラン(昔はペルシャといっていた)の代表的なパーカッション

TONBAK(トンバク)

フォルムは一見これが楽器?と思われるかもしれない。

花瓶か置物か。

エジプトのダラブッカのような螺鈿細工の華やかな装飾もなく

木工旋盤でくり抜いただけの素朴なもの。

せいぜい、表面に細かなストライプの彫りが入る程度。


それでも、インドなどにありがちな“いい加減さ”など微塵も

なくて精巧な作りは国民性かな?

あのペルシャ絨毯を見れば、さもありなんと納得。

本体の材は桑で太鼓のヘッドはラクダの皮を張られることが多い。


ところが、この楽器の演奏ときたら。

これぞ精緻の極みと言わずしてどうしようぞ!

TONBAKの演奏はいろんな名人のものを見聴きしてきたけど

このREZA MORTAZAVI青年の演奏を目にしたときの衝撃は忘れ

られない。

一言で表せば

「キミは何をやっているんだ!」


であった。

ここに紹介した演奏は、本来の伝統的なものからはかけ離れている。

特殊奏法のオンパレードともいえる彼のオリジナル作品だ。


まず、太鼓からメロディーが奏でられることに驚く。

これは、右手を皮の振動の節に軽く触れる(マッフル)ことによって

ハーモニクスを出しているのだ。

理屈ではわかるのだけれど、ここまでやられるとアングリだ。

左手はいわゆる指パッチンの要領で指をヘッドに飛ばす奏法。

これは本来の奏法どおり。


それにしても何なのだろう、この格調高さは。

ペルシャ音楽は西洋のクラシック音楽の源とされているように、

現在のオーケストラで使われている楽器の多くはペルシャ起源だ。

音楽体系はリズムに関しては詩の韻とともに高度に発展していて

僕の理解度のはるか何万光年の先にある。


このコンサートは西洋音楽の最高峰の“箱”と言っていいベルリン

フィルハーモニーホールで行われている。


イランという国は“西側”では伍しにくい相手として常に警戒している

のだけれど、この観客の鳴り止まない拍手は彼個人の演奏に対するもの

だけでなくて、ペルシャの悠久の文化に対する敬意の表明とも聞こえた。


あれ、いつになく真面目な記事になってもーた


ではご覧下さい。






スポンサーサイト

【こんにちは。】
まさに、音楽にXX無し、ですねえ!
この演奏がどこの国のもので、どこで行われようが関係ないし、
ただただ耳とあとの四感を捧げればよいだけの話です。
見事なものです!
多分、楽器の始まりが打楽器だったことを思えば、太古にも超絶技巧のパーカッショニストがいた筈(笑。

そんなことを想像させる演奏でした。
ありがとうございます^^!
【】
すっばらしい~~感動です。
これを直に聞いたら泣きそうです。

小鼓も4音半~5音の音程がありますが、
肩に抱えていると、こんな技は到底できません。

これ先生に見せたいなぁ、きっと感動すると思う。
私のところでもシェアさせてください。
【】
NANTEIさま

太古の太鼓(笑)にはシャーマニズムの器としての役割があり、また通信手段としての道具として使われていたようです。もっともプリミティヴな楽器といわれる所以です。人に聴かせて楽しませる→職業としての演奏→他との差別化という流れで演奏技巧は発展してきたものと考えられます。だから、たぶん無人島で暮らしていたのでは手遊び(てすさび)として奏でることはあっても練習すらしないかも知れませんね。
【】
ト音記号さま

喜んでいただいて何よりです。
是非、先生にもご覧いただいた感想を伺いたいものです。そういえば、前に♪ポ・ポ・ポー・ハトポッポー♪とやった先生がおられましたね(笑)
この記事へコメントする















ジャッキー

Author:ジャッキー
★マルチでありたいミュージシャン

フラメンコギターでの舞踊伴奏をするうちに、何の因果か各種パーカッション(ただしラテンはやりません)にもてあそばれる。

あがた森魚のサポート多数。
コンテンポラリーダンスグループ《まことクラヴ》では音楽・演奏担当。
FM局の音楽番組サウンド・オブ・ラテンアメリカのフラメンコの回《ムシカ・デル・ス-ル》では番組消滅までパーソナリティーを務めていた。
スペイン人ミュージシャン達にジャッキー・○ェンに似ている(?)と言われ、以来「ジャッキー」の名で音楽活動を続けている。
バレエ、演劇、語りの音楽なども。
いやはや。

でも、本業はピアノ調律師。

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。