2018 / 06
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Valentin Silvestrov

ヴァレンティン・シルヴェストロフ(1937~)


この現代作曲家の作品は僕の琴線のいちばん根っこをつかんで

離さない。

70年代の途中からそれまでの‘ゲンダイオンガク’然とした作風

から、シルヴェストロフ自身の言うところの「新しい伝統主義と新

ロマン主義の精神による隠喩のスタイル」(なんのこっちゃ)に

急激に方向転換したのちの作品がふるえるほど美しい。


初めてシルヴェストロフの作品を聴いたのは、当代きっての名ヴ

ァイオリニストのギドン・クレーメルの録音だった。

捧げもの―ヴァイオリンとオーケストラのための交響曲
(1990/91)

ポスト・スクリプトゥム―ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
(1990/91)


決して、すっと入ってくる音楽ではないけれど「今見た(聴いた)

ものはなんだったんだ!」と衝撃を与えられた作品だった。


話は突然飛んで、数年前から話題となっている『工場好き』

僕も何を隠そう、工場地帯の美しさを20年くらい前から人知れず

味わっていたひとりなのでした。

といっても、わざわざ工場地帯に出向いて行って写真の収めると

かではなくて、仕事帰りに明かりの点った工場地帯を横目で見な

がら「・・・グロテスクだけどきれいだ・・・」と一瞬思うだけ

のこと。


の割りには『工場萌え』(東京書籍)の写真集を持って

いたりして。


前置きが長くなったが、彼の音楽の美しさは、工場地帯の一見混

沌としたカオスのなかに垣間見える美しさに通じるものがある、

と思うところがあるのだ。


ただ、今回紹介する『Autumn Serenade』

カオスの部分はきわめて少なくて取っ付き易い作品だと思う。

この作品は4つの部分からなっていて

1 Tango

2 Serenade

3 Intermezzo

4 Lullaby

といった具合だ。

冒頭のタンゴはカッコはいいけれど、ちょっとピアソラを意識し

ましたね、という印象。ま、悪くはないけどご愛嬌といったとこ

ろかな。

2曲目のセレナーデ(3分53秒から)はすこぶる美しい。

(この曲はいつかアレンジして演奏してみたい)

3曲目のインテルメッツォはシルヴェストロフ節が随所に現れる。

この部分があるからこそ終曲のララバイが生きてくるのだと思う。


これからも機会があれば紹介していきたい。


Valentin Silvestrovでした。



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【】
ギドン・クレーメルの演奏に通じるものを感じました。
クレーメルはピアソラを弾いても美しい、ピアソラ然とはしないのです。
いわゆるタンゴ弾きとは、全く違う。
この曲の美しさに似ています。
そういえば、クレーメルはこのところ、
バルト三国の人たちと組んで演奏活動をしているようです。
この方は、どこの国の方でしょうか。
【】
ト音記号さん

クレーメルがピアソラを取り上げてからというもの、クラシック界の人たちがこぞって演奏しだしましたね。それまでタンゴを場末の音楽だとか下等な官能の音楽だとか言って蔑んでいたのに・・・。ピアソラもタンゴ界では異端児だったわけだから、納まるところに納まったと言うべきなんでしょうか。
僕個人としては若い女性ヴァイオリニストが「オシャレだから~」みたいなノリでピアソラをやっているのを見ると、なにか滑稽さを感じてしまいます。
シルヴェストロフはウクライナです。ドイツあたりに移り住む作曲家が多い中、彼はキエフにずっと在住しています。僕の友人が、いちど彼に出くわしたと言っていました。
【】
ジャッキーさまって・・・おしゃれ?
ご紹介くださる動画、すべてが素敵すぎますっ!

工場萌え・・・ダーリンが大阪の工場で働いていますの。
あ、経理なんだけどね(笑)
でも、あっちに住んでいる頃は工場見てもときめかなかったけれど、
最近になってコンビナート見ると『やっぱ夜景はこっちよねっ!』
って思っちゃう自分がいます♪

ピアソラやっちゃう若い女の子・・・
うん、ワタクシはピアソラって熟したエロっぽいオヤジにやって頂きたいわ~♪
【】
眠れぬ森のお姫さま

お褒めに預かりありがとうございます。
ただ美しいとか面白いだけじゃない何か引っかかる(いい意味で)ものって誰しもありますよね。
音楽に関しては「お、これは!」と感じたものが一般的にはポピュラーではないことが往々にあります。わざわざ隙間をねらっている訳じゃあないんです。
工場群は基幹産業の“内臓”だと思うんです。特に、夜明かりに照らされた縦横無尽に張り巡らされたパイプとか巨大なタンクを見ていると、得体の知れない怖さを感じます。それは、グロテスクだけど美しいとしか言いようがないです。生物の内臓も、必ずテレテラと光っていますよね。
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ジャッキー

Author:ジャッキー
★マルチでありたいミュージシャン

フラメンコギターでの舞踊伴奏をするうちに、何の因果か各種パーカッション(ただしラテンはやりません)にもてあそばれる。

あがた森魚のサポート多数。
コンテンポラリーダンスグループ《まことクラヴ》では音楽・演奏担当。
FM局の音楽番組サウンド・オブ・ラテンアメリカのフラメンコの回《ムシカ・デル・ス-ル》では番組消滅までパーソナリティーを務めていた。
スペイン人ミュージシャン達にジャッキー・○ェンに似ている(?)と言われ、以来「ジャッキー」の名で音楽活動を続けている。
バレエ、演劇、語りの音楽なども。
いやはや。

でも、本業はピアノ調律師。

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