2018 / 06
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これは北アフリカのモロッコのフェズの住宅(さすがにお金持ち

のお屋敷かな?タイルが美しい)の中庭広間での宮廷音楽の

様子だ。


Al-Andalus音楽(接頭語を略してアンダルース音楽とも)と

いわれる何とも典雅な音楽は、もともと中世のスペインに興り、

やがてマグレブ(現在のモロッコ、アルジェリア、チュニジア)

に伝えられた古典音楽だ。


これには、映画にしても良さそうなくらいの、聞くも涙、話すも

涙の物語があるのだ。


ときは“開けゴマ”のアラビアンナイトの時代。

その頃のバグダッドは8世紀から9世紀にかけて、唐の西安と並ん

で世界の最高水準の文化を誇っていたそうだ。


それはそうだ。「開けゴマ!」の音声認識装置を備えた自動扉が

すでにあったのだから。


日本では藤原氏の平安時代の頃。


当事のバグダッドの宮廷では、お抱えの楽士や舞姫によるショー

が夜ごと繰り広げられていたそうな。


やがて、ひとりのとびきりイケメンの天才楽士が登場することに

なるのである。


名をジルヤーブという。


しかし、彼の師匠はその生まれ持った才能に激しく嫉妬し、いた

たまれなくなった彼は半ば追放されるがごとく、都をあとに放浪

の旅に出るのである。

失意のうちに西方(北アフリカ各地)を転々としながら、いちど

チュニジアあたりの宮廷に召抱えられるが、そこでもその有り余

る才能ゆえ、ふたたび追放の憂き目に遭うのである。


いつの時代でも“出る杭は打たれる”のであるなぁ。


しかし“捨てる神あれば拾う神あり”で、当時繁栄を誇っていた

後ウマイヤ朝の首都コルドバの君主に迎え入れられることとなり、

海を渡ってイベリア半島に向かうのである。


ウマイはなしもあるのである。


この地でのジルヤーブは楽器の改良をするわ、アンダルース音楽

の体系を確立するわ、音楽学校を創設して後進を育てるわで、彼

の才能を遺憾なく発揮するのである。


それでもって、持ち前の美貌と蓄積された教養と洗練された教養

も手伝って、彼の為すことのすべてが上流社会に受け入れられ、

しまいには時代の寵児ともてはやされてファッションリーダーと

までなるのであった。


このあたりは何となく光源氏を髣髴とさせるものがある。


ただ、ジルヤーブはその後、落ちぶれたという話は聞かないので

おそらく、あんじょうよくやりはったんと違いまっか。


ジルヤーブの創り上げた宮廷音楽から発展したアンダルース音楽

であったが、その後のレコンキスタ(キリスト教徒の国土再征服

運動)が起こり、イスラム教徒やユダヤ教徒はジブラルタル海峡

を渡り、マグレブの地(現在のモロッコ、アルジェリア、チュニ

ジア)に逃れたという訳だ。

その最後の砦が、あの有名なアルハンブラ宮殿である。


その後、徐々に形を変えながらも、千年にも渡って今も生き続け

ているのが、このアラブ古典音楽である。


で、映像を観ていて気づかれた方もあるかと思うが、ヴァイオリ

ン(楽器そのものは西洋音楽で使うものと一緒)の構え方が何と

も変わっている。


顎のところではなくて、膝に乗せているいるではないか!!


これはもともとルバーブというアラブの擦弦楽器をそのようにし

て弾いていた名残なのだそうだ。(ひとり弾いている見慣れない

楽器がそれかな?トルコのケマンチェもそのようにして弾くね)

弦の移動時には弓を運んでいるのではなくて、楽器を回転させて

いるところが、なおのことユニーク。


普段、馴染みのない音楽だけど、典雅な雰囲気は伝わってくる。




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【たまに】
冗談でやるチェロ弾き 本気でやってるところがあるんですね。
ほんと びっくり。

確かに耳馴染みは全くないのですが
ミョーに懐かしいというかじわっとする音楽ですね。

ジルヤーブさん あんじょうやらはって なによりです。
【】
アラブがぷんぷんしておりますわ~♪
こんなところで、こんな楽士たちに演奏してもらいながら、
バラの花びらがたっくさん浮いたお風呂に入って体を洗ってもらうとか・・・
うっとりな世界ですわ~っ!!

出る杭は打たれるかぁ。縁がないお言葉ですわ(笑)
でもジルヤーブさんがどのようなお姿だったのか拝見したくなりました♪

ヴァイオリンの弾き方が面白かったわっ!
進化してあごで挟むようになったのか、膝に置いて弾く方が進化した形になるのか。
どっちが弾きやすいんでしょうねぇ?
【】
面白いですね。

元はきっとヴァイオリンじゃなかったと思いますが、
現代の楽器だとヴァイオリンが一番音が近いんでしょうね。
中国の二胡も日本の胡弓もこの弾き方ですね。
あごに挟むより、膝の上の方が自然な形だと思います。

ヴァイオリンも昔はあごじゃなくて、胸に当てているので、
膝からだんだん持ち上がってきたんでしょうね。
【】
雨さん

コメントありがとうございます。
もともと宮廷音楽ですからね。ドラチックな展開はないぶん、さながら‘音のお香’のようにじわじわと効いてくるのでしょうね(笑)
【】
眠れぬ森のお姫さま

コメントありがとうございます。
ジルヤーブの生涯を映画化するとしたら、姫さまはジルヤーブ役を誰にしますか?
ジルヤーブは黒人奴隷の身分から解放されて、音楽の才能を武器にのし上がったのだそうです。というよりも、彼の並々ならぬ才能を時代が放っておかなかったというべきでしょうか?
ちなみに‘ジルヤーブ’は彼の黒い肌ゆえ付けられた「黒鳥」をあらわすニックネームだそうです。
【】
ト音記号さん

コメントありがとうございます。
このヴァイオリンはどうなのかわかりませんが、高音弦の調弦を変える演奏法もあるそうですよ。
さらに、アラブ音楽を圧倒的に特徴づける要素に《マカーム》と呼ばれるアラブ音楽の旋法があります。微分音を随所に用いるマカームは一筋縄ではいかない複雑怪奇なものがあります。(怖)
【アラブの血】
アメリカの同時多発テロから先月10年目を迎えましたが…
アメリカを中心としたアラブへの偏見も少しは収まってきたでしょうか?

私が最初に訪れた国はなんとエジプト。しかも卒業の時期にちょうど重なった大学オケの演奏旅行でした。エジプトのコンセルバトワールのメンバーらと合同でマーラーの交響曲1番やベートーヴェンの「運命」を。
その時肌で感じたのが、アラブの人たちの熱い血でしたね。イギリス領だった時代に入ってきた西洋音楽、音大生・卒業生たちですから当然基礎はあるわけですが、リズムもメロディも体から生き生きとしたものが溢れ出てくる。音楽には理論も訓練もあるけど、やっぱり血だな…と。

ところで、話は360度展開して急降下しますが、「アルハンブラ宮殿」といえば…

私の魚雷トークに爆笑して、なんとヌーブラを勃発させてしまった方がいらっしゃいまして…
「ある半ブラ宮殿の思い出」なんていう迷曲が誕生した逸話があるのですが…ワル姫様にはそのメール行ってたはずです。

失礼いたしました!
【お題?】
うっ! 難しいお題が出ちゃいましたわ~っ!!
そうねぇ、ジルヤーブ誰にしようかしらぁ?
黒い肌でしょ? どんな俳優さんがいらしたかしらぁ?
パッと思いつくのは、ちょっと昔の方になるけれどユル・ブリンナーとか。
でも黒い肌ではないわねぇ(笑)
あまり若くなくて、精悍なお顔立ちで、知的な雰囲気のあるお方がいいわね♪
音楽才能もあって世渡り上手で♪

っていうか、そんな人がいたら惚れちゃうっ!!

ジャッキーさまのお勧め俳優さんは誰かしら?
【】
第一楽章さん

コメントありがとうございました。
イスラムのコーランに書かれている『聖戦』とは、自らの心にある邪悪な心を討ち負かすという意味だそうですね。危険思想でもなんでもないわけで・・・。キリスト教の聖書にも『やられたらやり返せ』なんて書かれていませんよね。国を動かすバカどもは無理にでも大義名分をこじつけるもんです。その意味では人類は太古の昔から1ミリメートルも進歩していないと思います。

エジプトの熱い血潮から湧き出るベートーベンですか。
彼らが日本人の奏でるクラッシックをどのように聴いたのでしょうね。

‘半ブラ’ってなんですか(笑)
スペイン語は「H」は発音しないので「アランブラ」となります。
正式名称は“Paracio de la Alhanbra"
この建築で随所に使われている装飾技法に『モカラベ』というのがあって、特に「二姉妹の間」の天井にその最高のものを見ることができます。鍾乳石飾りともいわれますが、その蜂の巣状のくぼみに光が乱反射するさまは息を呑むほど美しいのだそうです。
数年前に結成していた音楽グループの名前はそこからとりました。
【】
眠れぬ森のお姫さま

コメントありがとうございます。
うげっ!返しワザで来ましたか。

ユル・ブリンナー。いわゆる‘ツルダン’のはしりですね。
他に・・・、俳優さんにはとんと疎いのでちょっと思い浮かびませんね~。

指揮者のズービン・メータってあさ黒系でしたよね!
若い頃の彼にトレーナーをつけて精悍に痩せさて、韓国の整形で顎の骨をそぎ落として、鼻はいくぶん鷲鼻に、かな・・・。
好きなこと言いますね(笑)
知的な感じは申し分ないと思われます。それと音楽の才能も。
【】
メータさんがいたっ!
ちょっといじったらピッタリねぇ♪

【】
眠れぬ森のお姫さま

コメントありがとうございます。
でっしゃろー(笑)ま、彼は俳優じゃないけどね。
2億あれば《素敵なジルヤーブ伝説》できるのに!
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ジャッキー

Author:ジャッキー
★マルチでありたいミュージシャン

フラメンコギターでの舞踊伴奏をするうちに、何の因果か各種パーカッション(ただしラテンはやりません)にもてあそばれる。

あがた森魚のサポート多数。
コンテンポラリーダンスグループ《まことクラヴ》では音楽・演奏担当。
FM局の音楽番組サウンド・オブ・ラテンアメリカのフラメンコの回《ムシカ・デル・ス-ル》では番組消滅までパーソナリティーを務めていた。
スペイン人ミュージシャン達にジャッキー・○ェンに似ている(?)と言われ、以来「ジャッキー」の名で音楽活動を続けている。
バレエ、演劇、語りの音楽なども。
いやはや。

でも、本業はピアノ調律師。

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