2011 / 11
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アラブの琴とも言われるカヌーン

You tubeを旅していて、こんな素敵な映像を見つけました。



両手に金属のピックをはめて演奏している最中に、左手で何やら

小さなレバーを操作しているのが見受けられます。


これは、フレーズによって調律を変更しているのです。


ヴァイオリンとかギターなどは、ちょっとした温度の変化や演奏

そのものによっても結構チューニングが狂うものなので、すきあ

らば修正しながら演奏を進めていきます。

ですが、このカヌーンの場合は‘修正’ではなくて‘変更’なの

です。


アラブの音楽は西洋音楽では当たり前とされる和声という考え方

がなくて、旋律のみで音楽を形作っていきます。

「な~んだ、じゃあメロディーだけで伴奏がないってことは単純

じゃん」と思ったあーた。

人間が歴史を重ね、心血を注ぎ込んで作るものに、単純なんても

のがあろうわけがありません。

それは一方からの価値観でものを見て判断しているだけのこと。


西洋音楽にもアラブの音楽にも共通する概念としてモードという

ものがあります。

たぶん、言葉の出所としてはファッション業界で使われているも

のと同じかも知れません。

音楽の『モード』を日本語に置き換えると『旋法』と言われます。

わかり易く言うと『音階』とほとんど同義といっても差し支えな

いでしょう。

これをアラブ音楽ではマカームといいます。



単旋律のアラブの音楽が単細胞でない証拠をお見せしますと、西

洋音楽では『長調』と『短調』のふたつしかないものがアラブ音

楽のマカームは、よく使うものでも40種類、すべて網羅すれば

150種類以上もあるそうなのです!!

ガ~ンですよね。

西洋音楽にどっぷりと浸かっている我々から見れば、そんなのど

うやって憶えるんだ!?ですが、漢字のわからない国の人からす

れば、同じ感興を抱くのだと思いますよ。

どうしてあんなにたくさんの文字を読み書きできるんだ!?と。


ま、僕はせいぜい40個くらいですけど・・・


あの小さなレバーは音階を変えるためのものだったのです。

それも、ほんのわずかの音程を変えるだけなんです。

アラブ音楽には『微分音』といって、西洋音楽の半音よりも狭い

音程が存在するんです!

この事実を初めて知った(知ってしまった)ときには頭がくらく

らするくらいに面食らってしまったものです。

いや、正確には‘過去形’ではなくて、まだ「これはどうしてく

れようぞ」なんですが・・・。

目の前にそびえるアラブのマカーム山にまだ一歩も足をかけられ

ないでいます。


ただ、聴いていて、前ほどオンチには感じられず、いくらかは味

わえるようになってきたかな。


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ジャッキー

Author:ジャッキー
★マルチでありたいミュージシャン

フラメンコギターでの舞踊伴奏をするうちに、何の因果か各種パーカッション(ただしラテンはやりません)にもてあそばれる。

あがた森魚のサポート多数。
コンテンポラリーダンスグループ《まことクラヴ》では音楽・演奏担当。
FM局の音楽番組サウンド・オブ・ラテンアメリカのフラメンコの回《ムシカ・デル・ス-ル》では番組消滅までパーソナリティーを務めていた。
スペイン人ミュージシャン達にジャッキー・○ェンに似ている(?)と言われ、以来「ジャッキー」の名で音楽活動を続けている。
バレエ、演劇、語りの音楽なども。
いやはや。

でも、本業はピアノ調律師。

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